PIANOSPHEREの作り方
以前PIANOSPEHREがどんな音楽かちょっとお話しさせてもらいました。
↑こちらの記事で紹介をさせいただきました。(画像をクリック)
今回は基本的なPIANOSPHEREの作り方をご紹介したいと思います。音楽経験の少ない方でもなるべく簡単に、でも出来栄えは良くなるように設計してみたのでぜひトライしてみてください!
(次の記事でGaragebandでの実際の制作手順をお伝えします。)
製作するにあたって覚えることは次の4つです
1.使う音の種類
2.音域
3.音の配置、録音のコツ
(ここがちょっと大変)
4.曲の終わらせ方
これだけです!では早速進めていきましょう!
1.使う音の種類
はじめに、PIANOSPHEREを作るときに使う音の種類を紹介します。
ピアノの鍵盤、多すぎてどれを使うか迷ってしまうかもしれませんが大丈夫です。
黒い鍵盤のみ使います(チェックマークの部分)
2.音域
つぎに、使う音の範囲を説明します。
ピアノには低い音から高い音まで幅広くあります。 しかし、全部使うと音が濁ってしまいます。では、いったいどの 範囲を使えば良いでしょうか?
・G♭2よりも右側の鍵盤を使う
・高い音まで幅広い音域で
G♭2よりも下の音域を使うと音が汚くなりやすいです。 図で見てもちょっと分かりづらいかもしれもせん。 GarageBand(iPhone)、その他DAWなどで実際に音を出してみましょう!
(Logic、Garagebandの場合ピアノの真ん中のドがC3です)
3.音の配置、録音のコツ
次は録音です。いくつかコツがあるので紹介します。
1.音を入れすぎない
1つか2つ音を弾いたら3秒以上は間をあけましょう。
ゆっくり深呼吸してちょうど良いくらいです。
2.幅広く音域を使う
G♭2以上の音で高い音域まで幅広く使いましょう
3.可能な限り弱い音で
なるべく力を入れずに鍵盤にそっと触れましょう。
4.30秒から1分を目安に
多少短くなったり長くなる分には問題ありません。
以上のコツをふまえて実際に録音をしてみてください。 気楽に行いましょう。たとえ上手くいかなくても何度でもやり直 せるのがソフトウェアの良いところです!
次の画像は1トラック録音したところです。
テンポ120で22小節間に6打しか鍵盤押していません。すかすかです。音源もあるので聞いてみてください。
不安になる程少ないですが、これくらいでちょうど良いです。
とにかくベロシティ(音の強さ)は低く、間を開けるのがコツです!そしてもう一つ…
サステインペダルは全開でいきます。踏みっぱなしです。
この感じでトラックを重ねていきます。
今回は10トラックほど重ねてみました。そして次のポイントです。
赤丸で囲っている部分、リージョン(緑の帯)の長さが一緒です。
リージョンの長さが違うことが大切なので調整します。
正確な調整のためにリージョンの頭の位置を揃えてから長さを調整することをおすすめします。
次に音の強さを見てみましょう。
かなり弱く弾いていることがわかるかと思います。
そしてループさせます。今回は10分ほどにしてみました。
リージョンの長さを変えることで、ループさせたときにリージョンどうしの位置関係がちょっとずつ変わります。
このズレがあることでサウンドに飽きがこないようになっています。
ここまできたら各トラックの音量とパン(位置関係)を調整します。
音量とパンを調整することで音に立体感を与えたり、包み込むようなサウンドを作ったりできます。
また、最初の部分は音が溜まりやすいので開始地点をずらすのも有効です。
実際に音源を聴き比べてみましょう
立体感が出るとともにガヤガヤした雰囲気も抑えられたと思います。
4.曲の終わらせ方
いよいよ最後です。
一番簡単な終わらせ方はフェードアウト(音量の自動減衰)です。
このようなオートメーションを書いてボーリュームを自動で減衰させます。
またはGaragebandでは不可能ですがテンポダウン、テンポダウンとフェードアウトの併用も効果的です。
ちょっと難しいですがキリの良い箇所を見つけてそこで終わらせるのもありです。
ここまでできたら後は書き出しましょう!
終わりに
今回は全体の作り方を解説しました。ある程度DAWに触れたことがある方向けの記事でしたが、意外と簡単に作れることは伝わったかと思います。難しい理論や演奏の技術は不要です。しかし、より突き詰めたい人にとっては色々と試せるような構造になっているのでぜひトライしてみてください!
次の記事ではGaragebandを用いた実際の制作手順を公開したいと思います!
※元住吉菜々緒さんのYouTubeチャンネルに出演させていただき制作の様子を公開しております!
ぜひご覧ください!